えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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スクロヴァチェフスキ/読響 芸劇名曲 ベートーヴェン/ショスタコーヴィチ

先々週先週と追っかけてきたスクロヴァチェフスキ/読響。今回のこの組み合わせ最後のプログラムはベートーヴェンとショスタコーヴィチ。3週連続でミスターSと読響を聴きに池袋へ。
読売日本交響楽団 第116回東京芸術劇場名曲シリーズ

1.ベートーヴェン交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
休憩
2.ショスタコーヴィチ交響曲第5番ニ短調作品47

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団
(コンサートマスター:藤原浜雄)

2005年4月30日 18:00 東京芸術劇場 大ホール
前半はベートーヴェンの田園交響曲。オケは読響いつものチェロ外側の配置で弦は16型の編成。第1楽章は「田舎に着いた」よりは「愉快な気分」に重きをおいたイメージで、テンション結構高め。のどかなお散歩というよりは、「運動するぞ!」という意思を持ったウォーキングみたいな。第2楽章は柔らかな弦の風合いとテンションの高さを両立した感じ。第3&4楽章はそのテンションの高さを、ダイナミックな方向へと導いた、ある意味凄みを感じさせ演奏。第4楽章の最後から第5楽章の導入はややのどかな風情を感じさせるものの、ぴんと張られた糸が途切れることがありません。全体的にもテンション高めの辛口な演奏だったといえるかもしれません。ヴァイオリンの音程がよれる箇所が散見されたのがやや残念でした。josquin的にはあまりにも全編テンションが高く、もっとホッとさせてほしいなあと思いました(笑)。

後半は16型に編成を増やしてのタコ5。ずっしりと腹に来る重量感満点のサウンドとスクロヴァチェフスキ流のスパイスが随所に散りばめられた演奏でした。でも、今日の私の耳にはそのスパイスや終始繰り出される技がどうもあざとく聞こえてしまって仕方有りませんでした。ショスタコーヴィチって結構仕掛けがいろいろとあるほうが面白かったりもするんですが、今日はそれが人工的に感じられてしまいました。読響も前2週と比べるといまひとつピリッとしない感じがしてなりませんでした。

田園もタコ5もスクロヴァチェフスキの巧みさには感心したのですが、巧みさが自然な音楽の流れにはつながっていないように聴きました。そういう風にjosquinの耳に聞こえたのは、昨日聞いたあまりにも自然で暖かな音楽の影響かもしれません・・・。ほぼ満席の会場からは盛大な拍手とブラヴォーが掛けられていたことを記しておきます。
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