広上淳一/NHK響/石坂団十郎 チャイコフスキー/モーツァルト
NHK文化センター 創立25周年記念 N響コンサート
1. モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
2. チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調作品33
3. モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
4. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(アンコール)
チェロ:石坂団十郎(2)
広上淳一指揮 NHK交響楽団
コンサートマスター:山口裕之
2004年5月2日 15:00 第一生命ホール
今日のオケ編成はホールにあわせたのでしょう、弦楽器は8-6-4-3-2でかなり小さめでした。
チェロの石坂団十郎は最近出てきた若手、私も聞くのは初めてでしたが落ち着いた音色の持ち主ですね。ロココの急速な部分で弾き急ぐことがないし、モノローグ的な部分での歌い口はなかなか聞き応えがありました。彼のチェロは来週にもう一度聞く予定です。
司会の山田美也子が彼にインタビューしていましたが、日本人の父とドイツ人の母のハーフなんだそうです。団十郎という名前は日本語で響きの良い名前を選んで、母親が名付けたんだそうで。ずっとドイツで生活していて日本語はこれから・・・、確かに得意でなさそうでした(笑)。
余計な話はさておき、モーツァルトの2曲はバスを効かせたしっかりとした土台の上で奏でられました。広上の指揮はいつも通り表情豊かで、時々にやりと笑いたくなります。でもその指揮の指示する音楽は、まったく正統的なもので、奇をてらったものではないことを再認識しました。特にジュピターの終楽章のがっちりとして堂々とした音楽は聞き応え充分で、もうすこし大きな編成でぜひ聞いてみたいと思わせるものでした。
アンコールのアンダンテ・カンタービレは、2月の悲愴の時と同じアンコール曲ですね。しみじみとした味わいの素晴らしい演奏でした。
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