えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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岡原慎也 シューベルト 晩年の世界 1826-1828 Vol.1

ブルックナーのあとはシューベルト。
岡原慎也 シューベルト 晩年の世界 1826-1828 連続演奏会 Vol.1

1. 即興曲集D.899 作品90
2. 3つのピアノ曲D.946
3. アレグレットハ短調D.915
4. ピアノソナタ第19番ハ短調D.958
5. 即興曲集D.899 作品90 から 第3番(アンコール)

ピアノ:岡原慎也

2004年5月1日 18:00 東京文化会館 小ホール


岡原慎也というピアニストをはじめて聞いたのは、かなり前。バリトンのディートリヒ・ヘンシェルとのリヒャルト・シュトラウスのリートを弾いていたのを聴いて以来。ベーゼンドルファーを弾いてなかなかいい伴奏をしていた記憶があります。

今日もピアノはベーゼンドルファー(インペリアル)で、シューベルトの晩年の曲を揃えた魅力的なプログラム。

ベーゼンドルファーの古風(特に、左手方向)で落ち着いた響きがシューベルトの世界に合いますね。岡原は全体的にしっかりとした構成をとった上で、メロディーを表情豊かに歌わせていました。シューベルト特有のたうたうような感触もうまく出ていたように思います。余計なはったりが一切ない落ち着いてじっくりと聞けるシューベルトの演奏でした。

即興曲(D.899)第1番やアレグレットの悲しげな歌いくち。即興曲第2番等の右手の動きと音の美しさ。ソナタのがっちりとした感触。聞き応え十分のシューベルト演奏でした。
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