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コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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フルネ指揮 東京都響 定期Bシリーズ ショーソン&ラヴェル

昨日に続きサントリー、91歳を迎えたフルネのショーソン&ラヴェル。
東京都交響楽団 第589回定期演奏会 Bシリーズ

ショーソン:交響曲変ロ長調作品20
ラヴェル:スペイン狂詩曲
ラヴェル:ボレロ

ジャン・フルネ指揮 東京都交響楽団

2004年4月17日 18:00 サントリホール 大ホール


フルネの振るフランス物は雰囲気でごまかしたりすることは全く無いきちんとした楷書体の演奏が特徴ですが、今夜もその特徴が遺憾なく発揮された演奏会でした。

楷書体といってもオケを締め上げるのではなくて、出てくる音は品があって豊かな響きを持ったサウンドなのはいつも通り。

最初のショーソン、テンポ設定が絶妙で決して早いテンポではないものの音楽が良く流れています。この曲、中国風だったりワーグナー風だったりするのですがそこを強調する分けでなく、ごく自然に意識させてくれるような演奏。ワーグナー風のところでも響きは常に明瞭でオケのコントロールが行き届いているのが感じられます。集楽章終盤の金柑を主体にしたコラール風のところから、最後までの祈りのような音楽はとても印象的でした。ショーソンの音楽をありのままに提示したいい演奏でした。

ラヴェルのスペイン狂詩曲は、遅めのテンポで丁寧に描かれた演奏。このテンポだとごまかしが効かないですが、オケもその棒によく応えていたと思います(得にマラゲーニャとハバネラは)。あと、祭りの中間部のけだるい感じが良く出ていました。スペインの情景を克明に描いたフルネらしい演奏でした。

最後はボレロ。小太鼓を聞こえるか聞こえないかという感じではなく、しっかりとリズムの中心とて聞こえるように叩かせるのはいかにもフルネ流。各パートのソロも自由勝手に吹かせるのではなくて、フォーマルに吹かせて音楽の流れを自然に聞かせる。ヴァイオリンがはじめてメロディーを受け持つところもギンギンに惹かせるのではなく、管楽器との響きのバランスを考えた音量バランスが見事。終盤の金管がメロディーを奏するところでの音の輝きは見事というしかありません。淡々としつつでもしっかりと聞き手を最後にはドキドキさせてくれる手腕には脱帽ですね。

フルネ月間、来週も聞きに行く予定です。
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