先週も聞いた東京オペラの森「エレクトラ」。今日の公演もチケットを取っていたのですが、
レオノーレとの兼ね合いで大丈夫かなあと思っていました。でも、無問題でしたのでダブルヘッダーを決行(笑)。ということで、錦糸町から上野へ。
東京オペラの森 オペラ公演 エレクトラ
第1のメイド | : | エレン・ラビナー |
第2のメイド | : | ゼン・チャオ |
第3のメイド | : | ジェーン・ダットン |
第4のメイド | : | ロザリンド・サザーランド |
第5のメイド | : | ジェニファー・チェック |
監視の女 | : | 田中三佐代 |
エレクトラ | : | デボラ・ポラスキ |
アガメムノン(助演) | : | エリック・ラーヴェス |
クリソテミス | : | クリスティーン・ゴーキー |
クリテムネストラ | : | アグネス・バルツァ |
側仕えの女 | : | 佐藤早穂子 |
裾持ちの女 | : | 馬原裕子 |
老いた従者 | : | 成田眞 |
若い従者 | : | 岡本泰寛 |
オレスト | : | フランツ・グルントヘーバー |
後見人 | : | 山下浩司 |
エギスト | : | クリス・メリット |
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6人の侍女 | : | 泉貴子 |
| | 永崎京子 |
| | 文屋小百合 |
| | 三宮美穂 |
| | 紙谷弘子 |
| | 戸邉祐子 |
小澤征爾指揮 | 東京オペラの森管弦楽団 |
| (コンサートマスター:レイモンド・ニューヴィック) |
| 東京オペラの森合唱団 |
| (合唱指揮:キャサリン・チュウ) |
2005年3月19日 19:00 東京文化会館 大ホール
先週の
初日同様、ポラスキ、ゴーキー、バルツァそしてグルントヘーパーを中心とする歌手達は素晴らしい歌唱でしたし、カーセンのシンプルながら的確にエレクトラの心象風景を描いていく演出の素晴らしさもについても同じ。しかしながら、今日の小澤指揮する東京オペラの森管の印象は正直なところあまり良くなかったりする・・・。
小澤の「思い入れを極力廃した音楽作り」はそのままですし、「細かな動きまでぴったりと」というのも変わらない印象。でも今日は何か物足りなく聞こえてしまうの何故だろう。それはある種の「色気」なのかも。その色気がない分、全体を貫く良い緊張感で補っていたのが
初日。でも、今日はその緊張感が希薄になっているような・・・。オーケストラがある程度ダイナミックに咆哮するところはまだ良いのですが、歌手達が歌う裏にまわった途端にオケの表情が平板になって精細に欠けてしまう。その結果、舞台との有機的なつながりや一体感がなくなって舞台とピットが別物の音楽に聞こえてしまう。それが特に顕著だったのはエレクトラとオレストの再開場面。ここで浸らせてくれないとちょっと辛いなと。
初日よりオケの演奏に身をゆだねられる部分も少なかったような気がします。
ここ数年サイトウ・キネンのオペラ公演でも同じ演目を2回聴いたりしていますが、大抵2回目の方がいい意味でこなれてきて良い演奏になっていました。こんなに違った印象を持ったのは座った席の違いか、虫の居所が悪かったのか、花粉の影響度合いの差かそれとも・・・。
Comments
私も3階正面にいました、近くにいらっしゃったのですね(笑)。
初日の客入りは19日と同様でこういうイベントとしてはちょっと寂しい感じでしたね。それにも増して、20日のオーケストラ公演で4割程というのはイベントの存続に関わるのでは・・・。
初日は小澤に対しては明らかなブーイングは出ていなかったように記憶してます。
最終日、良かったみたいですね。
私の友人2人も聴きにいっていて、「良かった」と報告がありました。
TV収録もあったようで、あのカーセン演出をまた見ることが出来そうで楽しみです。
「繰り言」読ませていただきました、オケの部分「そうなんだよなあ」と思いつつ・・・。