えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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S.スクロヴァチェフスキ/N響 A定期 シューベルト/モーツァルト

ここ何年か読響とN響に交互に客演をおこなってきたポーランド出身のこのマエストロ。来シーズンから読響の常任指揮者へ就任することから、N響との組み合わせで聞けるのは今回の客演を逃すとかなり先のことになりそうです。今日はミスターSことスクロヴァチェフスキとN響のシューベルトとモーツァルトを楽しみに明治神宮前へ。開演前の室内楽に間に合うかなあ・・・。
開演前の室内楽

D.フンク組曲

チェロ村井将/銀銅久弥/藤村俊介/桑田歩

2006年4月30日 14:15 NHKホール 2階 北側ロビー
14時を少し回ってホールに到着、どうやら間に合ったみたい(笑)。当日券を購入して2階北側ロビーへと足を運びますが、当然もう空席は無く3階のロビー(2階席ロビー)で演奏者の見えないまま聞きました(^^ゞ。いつも司会をしている事務局の女性、毎回原稿無しで話す記憶力の良さには感心しきり。

このフンケの曲はもともとガンバのために書かれた曲だそう。バッハ等の組曲と同じで、舞曲が連なる楽しい曲ですね。4人のアンサンブルはハーモニーも良く、なかなか緊密なアンサンブルを聞かせてくれました。途中4人が次々とメロディーを弾く部分、もうちょっと切れが欲しいなと思わせるところもありましたが、曲の楽しさは十分に伝わる好演だったと思います。

NHK交響楽団 第1568回定期公演 Aプログラム

1.シューベルト交響曲第7番ロ短調 D.759 「未完成」
2.モーツァルト交響曲第39番変ホ長調 K.543
- 休憩 -
3.モーツァルト交響曲第41番ハ長調 K.551 「ジュピター」

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮NHK交響楽団
(コンサートマスター:堀正文)

2006年4月30日 15:00 NHKホール
今日のN響は弦楽を1Vn-2Vn-Vc-Va/Cb右とした並び。最初のシューベルトが一番大きくて14型、モーツァルトの2曲は12型の編成での演奏。

プログラムの最初はシューベルトの未完成交響曲から。スクロヴァチェフスキが古典派の作品で聞かせる速めのテンポで聞かせる引き締まった造形は、それだけで惚れ惚れとするほど魅力的。第1楽章、オーボエが第一主題を支える弦の刻みの焦燥感と第2主題のほっとする安らぎとの対比。展開部で垣間見せる深い心の深淵を経て疑問符をつけたままで終わる第1楽章。第2楽章はだんだんと不安が浄化していくさまを見事に表した演奏だったように思います。クラリネット首席の磯部さん、内省的な表現で見事なソロを聞かせていましたね。

シューベルトの次は間に休憩を挟んで演奏された、モーツァルトの交響曲2曲。モーツァルトでもミスターSは引き締まった造形とフレッシュな味付けで聞かせてくれます。両曲共に第2楽章の暖かな歌と、快速に飛ばした第3&4楽章が印象に残ります。木管を浮き立たせるバランス感覚も実に巧みなもの。ヴァイオリンが時折よれてしまうのと、トランペットが全体の響きと調和せずに浮いて聞こえるのが惜しい。ミスターSが精緻な音楽を作るだけに余計目立ってしまった感はあるにせよ、もう一段上を狙った精度の高さを望みたいと思います。

今日は曲の編成上ずっーと一人で吹いていたフルート首席の神田さん、いつもながら安定した演奏を披露。オーボエ新首席の青山さんは、NJPで首席を吹いていた頃から耳にしていますが周りに馴染むのにもう少し時間がかかるかな。新しいポストでの活躍を期待したいと思います。

全体を通してみると、最初に演奏された未完成交響曲が一番良かったかなと。来週のオーチャード定期(ブルックナーの第7交響曲)は有楽町入り浸りのため足を運べませんので、その次のC定期(ブルックナーの第8交響曲)は聴きに行きたいなあと思っているjosquinなのでした。
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S.スクロヴァチェフスキ/N響 C定期 ブルックナー:交響曲第8番 | えすどぅあ | 2006/05/21 12:14
先々週の日曜日にシューベルトとモーツァルトを聞いたこの組み合わせ。ブルックナーの交響曲第7番が演奏された、先週のオーチャード定期は有...