シェーファー 歌曲の夕べ 「冬の旅」
クリスティーネ・シェーファー 歌曲の夕べ
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911
ソプラノ:クリスティーネ・シェーファー
ピアノ:エリック・シュナイダー
2004年3月19日 19:00 東京オペラシティ コンサートホール
シェーファーは生でまだ耳にしたことがなくて、今回もスケジュールがあわないなあと思っていました。今日は都内で仕事でしたが、いい時間に終わったので当日券で飛び入り。
大げさな表現は一切ないけれども、聞き手の耳にいや心に自然に「すっと」沁みこんでくる素敵な演奏でした。放送などで聞くイメージと同じ、純度の高い美しくリリックとも言える声ですね彼女。その声を巧まずに生かした暗さ一辺倒ではない常にどこかに「光」を感じさせる冬の旅。メロディーを歌い上げるわけではないし、劇的に歌うわけでもない。むしろ淡々と物語るよう。とても新線に聞きました。
ピアノのシュナイダーもシェーファーをうまくサポートしていました。でしゃばることは一切ないのですが、溶け合った錬度の高い充実した音色で見事によりそっていました。
珍しく字幕付きの公演でした(でも私の座った3階最後列からは一寸読み取りにくかった・・・)。
シェーファー、また次回来日時に耳にしたいものです。
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