昨日とは前半の曲目が異なるふれあいコンサートII。
昨日は素晴らしい演奏を聞かせてくれただけに今日も楽しみ。今日も松本から大糸線に乗って島内へ。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本 ふれあいコンサートII
1. | ベートーヴェン | : | 弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132 |
休憩 |
1. | ベートーヴェン | : | 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135(弦楽合奏版) より 第3楽章 |
3. | モーツァルト | : | 交響曲第35番ニ長調 K.385「ハフナー」 |
アルティカルテット(1) |
第1ヴァイオリン | : | 豊嶋泰嗣 |
第2ヴァイオリン | : | 矢部達哉 |
ヴィオラ | : | 川本嘉子 |
チェロ | : | 上村昇 |
|
ロバート・マン指揮 | サイトウ・キネン・オーケストラ(2&3) |
| (コンサートマスター:川崎洋介(2)/渡辺實和子(3)) |
2005年8月21日 16:00 ザ・ハーモニーホール
前半は昨日とは曲目が異なって、今日は弦楽四重奏曲の第15番。第14番では矢部達哉が第1ヴァイオリンを弾いていましたが、今日は豊嶋泰嗣が担当。曲によってヴァイオリンを入れ替えるのは、なんだか
エマーソンSQみたい。
(当然といえば当然なのですが)昨日とは微妙にバランスの変化が感じられるのが興味深いところ。昨日は矢部達哉の繊細で強く鋭いヴァイオリンを軸にして線の美しさが際立ったていたのに対し、今日は下3人のまろやかなハーモニーの上で豊嶋泰嗣のヴァイオリンが少し浮き立って聞こえるようなバランスの変化。豊嶋泰嗣が矢部達哉よりも若干ソロイスティックな弾き方をしているのと、曲の違いから来るものなんでしょうね。第1楽章の序奏から主部への流れの良さや、第2楽章の優美さ。でも、やっぱり中央に置かれた第3楽章からの演奏が充実してました。緊張感と慎ましさを持って歌われる祈りの歌と生への喜びとのコントラストが素晴らしい。第4&5楽章も一体となって振幅の大きな音楽を形作っていました。どちらかというと昨日の演奏の方がjosquin的には好みでしたが、今日も充実した演奏を披露してくれました。
後半は昨日と全く同じプログラム。ベートーヴェンのゆっくりとしたテンポで滔々とした流れの演奏はは弦楽合奏版ならでは、弦楽のたっぷりとしたサウンドと相まって実に感動的ですね。オリジナルの編成でこのテンポでやったら絶対に様にならない筈。モーツァルトは昨日の演奏よりも全体的に良い意味で角が取れ流れがスムースになりましたね。でも、エネルギーの上下動を意識した力強さはそのまま。骨太で雄渾なモーツァルトを今日も披露してくれました。
マン/SKOは2003年にモーツァルトのト短調交響曲(第40番K.550)のを演奏しているようですが、この組み合わせ39番や41番の演奏を是非とも聞いてみたいものです。
Comments