ローマ・イタリア歌劇団「椿姫」(テオドッシュウ主演)
昼のN響に続き、夜はテオドッシュウの椿姫です。
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
ヴィオレッタ:ディミトラ・テオドッシュウ
フローラ:トゥリア・マンチネッリ
アンニーナ:ルチア・カサグランデ
アルフレード:マッシミリアーノ・トンシーニ
ジェルモン:ロドリゴ・エステヴェス
ガストン:ダヴィド・ソトジュー
ドゥフォール:ファヴィオ・クッチャルディ
ドビニー:ダンテ・ムーロ
グランヴィル:フランチェスコ・ヴェルナ
ヴィート・クレメンテ指揮 ローマ・イタリア歌劇団管弦楽団・合唱団
演出:パオロ・バイオッコ
舞台美術:ニコラ・ベノア
2004年1月10日 18:00 東京文化会館 大ホール
ホールに入ってオケピットを眺めてみると、弦の編成が8-6-4-4-3。やけに小さくないか?と不安を覚えたのだが前奏曲が始まったところで・・・こりゃいかんわ。編成が小さいのはいいとしても、弦のピッチが合わない。うーむ、この先どうなるんだろうか・・・。
と思ったものの、テオドッシュウの声を聞いてひとまず安心。豊かな声量と表現力は出演者のなかで図抜けてますね。小回りの効く声ではないので1幕の転がし具合はいまいちかな。あと高い声で響きが薄くなるのは改善の余地ありかなとも思いました。今度は回りを固めた布陣で効いてみたいですね。
次に良かったのはジェルモンのエステヴェス。やや明るめの伸びのあるいい声してますねこの人。お父さん役にはもう少し包容力と影が欲しい気もしますが、良かったと思います。
その次に良かったのは合唱。ヴォリュームはそれほどではありませんでしたが、なかなか美しい合唱でした。
アルフレードは声の線が細くて、声質もあまり魅力を感じませんでした。また、オケのせいもあるのかもしれませんが音程があやしくなるところが散見されるのが残念。
演出は装置も含めてシンプルで音楽の邪魔をしていないのが好感触でした。
実は明日も別キャストを聞きに行く予定なのですが、あのオケを聞くとなると・・・やや憂鬱。
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