デュトワ指揮 N響 C定期
1. ストラヴィンスキー:バレエ音楽「よう精のくちづけ」 ディヴェルティメント
2. サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
3. ラフマニノフ:交響的舞曲
ヴァイオリン:ルノー・カプソン(2)
シャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団
2004年1月10日 14:00 NHKホール
ストラヴィンスキーは音やリズムのキレみたいなものがやや甘かったような気がしますが、デュトワならではの色彩感にあふれた演奏で楽しめました。プルチネルラ(できれば全曲)なんかも聞いてみたいですね。
フランスの若手カプソンを迎えたサン・サーンスですがまずはソリストに好感をもちました。技術的にしっかりしているし音も歌い口も癖が無いのが好印象。特に第2楽章はオケ・ソロ共々非常に美しかったと思いますし、ソロとオケとの対話も聞けて良かった。
ラフマニノフのこの曲は、以前このコンビで聞いたことがあるような気がします。デュトワの十八番でもあるのでしょう。ラフマニノフにしてはロマンティックなメロディの少ない曲ですが、適度なドライブ感とキレのあるデュトワならではの演奏になっていたと思います。第2楽章の悲しげなワルツも雰囲気がよく出ていたように思います。数少ないメロディックな部分での歌わせ方も、歌わせすぎないセンスの良いものでした。いろんな意味でバランスのとれたいい演奏でした。
Comments