えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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J.デプリースト/都響 定期Bシリーズ ブルックナー:交響曲第2番

ジェイムズ・デプリーストがシェフになって2シーズン目に入った都響、幕開けとなる定期演奏会のメインに常任指揮者が選んだのはブルックナーの交響曲2題。今日は昨年5月のバーバー以来のデプリーストと都響、「おそ割」を使ってブルックナーの交響曲第2番を楽しみに六本木一丁目へ。
東京都交響楽団 第624回定期演奏会 Bシリーズ

2.ブルックナー交響曲第2番ハ短調(ハース版)

ジェイムズ・デプリースト指揮東京都交響楽団
(コンサートマスター:山本友重)

2006年4月12日 19:00 サントリーホール 大ホール
プログラムの前半はモーツァルトの交響曲第29番イ長調。後半に演奏されるブルックナーの第2交響曲は3番以降に比べると演奏機会の少ないの交響曲で、josquinも演奏会で耳にするのは今日がはじめて。来週の第9番は当然としても、デプリーストはこの第2番を得意としていることが伺えます。

後半の都響は弦を16型とした編成で、1Vn-2Vn-Vc-Va/Cb右の並び。ホルンは左側で1番にアシスタント付き、そういえばこの曲はチューバ無いんだったなと舞台を見て改めて認識した次第(笑)。

淀みの無い音楽の流れの良さと適度なメリハリ(=リズムの歯切れ良さ)、まろやかで重すぎず軽すぎない明晰な響きで晦渋なところのない明快な演奏と言えるでしょうか。第1楽章等でメロディーを奏でるチェロの美しい音色と歌心、歯切れの良いティンパニ、第2楽章のホルン首席(有馬さん)の柔らかい響きの美しさ、全体としても都響のアンサンブルは好調さを維持。デプリーストは細かいアンサンブルについてはオーケストラに任せている感じで、ヴァイオリンの跳躍絡みの細かい動きは精度向上を求めたいところもありました。

全体としては優れた演奏だったと思うのですが、ブルックナーとしてはちょっと物足りない感じがするのも正直なところ。ブルックナーらしい響きの深みや層的な充実、宗教的な祈りを感じさせるような雰囲気みたいなものはやや薄口だったかと。第2番に後期の交響曲のような深みを求めるのは少し酷なことなのかもしれませんが・・・。
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今月のコンサート(1) 都響&日フィル | Internet Zone::Movable TypeでBlog生活 | 2006/04/23 23:10
出張とその後のバタバタ仕事が一段落して、昨日、今日と(じつは明日も)コンサート三昧な状況となっています。(^_^;) 昨日は、都響の定期演奏会。デプリースト指揮...