えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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現田茂夫/神奈川フィル 定期演奏会 團伊久磨/リムスキー=コルサコフ

今日も大野&NJPのショスタコーヴィチを聴きに行こうかどうか迷いました(笑)。でも、最近気になっている別のオーケストラの定期演奏会を聞きにいくことに決めました。現田茂夫と神奈川フィルのアラビアン・プログラム(?)を楽しみに日本大通りへ。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第222回定期演奏会

1.團伊久磨交響組曲「アラビア紀行」(1958)
休憩
2.リムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」作品35
アンコール
3.ボロディン交響詩「中央アジアの草原にて」

現田茂夫指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(コンサートマスター:石田泰尚)

2006年1月7日 14:00 神奈川県民ホール 大ホール
今日の神奈川フィルは弦を1Vn-2Vn-Vc-Va/Cb右とした配置で、その編成は14-12-10-8-7でした。

プログラムの前半は、團伊久磨が1958年に作曲し自らの指揮で初演をおこなったアラビア紀行から。そのりて(無料配布プログラム)の記事によれば、この曲は今回が3度目の演奏になるとのこと。作曲家が現地で体験した音楽や風景を、素直に音にした曲といえるでしょう。曲は「回教寺」「ユーフラテス」「遊牧民」「遺跡」「舞踏」の5楽章で構成されています。両端楽章の映画音楽のテーマにでもなりそうな雰囲気のスケールの大きな楽章よりは、第2~4楽章で木管等のソロを主体とした部分でのゆったりとした素朴な風情がjosquin的には印象的な曲でした。現田茂夫と神奈川フィルはややサウンドが収斂されていないような印象がありましたが、第2~4楽章ではソロを中心に美しい音を聞かせてくれました。曲は素朴ですし、現田の音楽作りもとっても素直。両端楽章等は少し芝居気やけれんがあっても良かったかなあと思います。

後半はリムスキー=コルサコフのシェエラザード。人気者コンサートマスター石田泰尚のソロを楽しみにしていた人もたくさんいたことでしょう(笑)。勇壮な冒頭の一節を聞いただけでも、神奈川フィルのサウンドが前半よりもぐっとまとまっている印象。石田のソロ・ヴァイオリン、いやあ繊細な味わいが実に好ましい。技巧をひけらかすことなく繊細なピアニッシモで聞かせるのは、王様を飽きさせない自信に満ち溢れた大人の落ち着きをもった王女様。夏に聞いたバーバーでは切れ味鋭いテクニックを披露してくれた彼、こんなに繊細な演奏も披露してくれるんですね。神奈川フィルの持ち味が出ていたのは後半2楽章。第3楽章はこのオケの艶のある弦の特色が生かされていて、優美に綴られていくメロディーが実に美しかった。そして終楽章はこのオーケストラの別の一面である勢いと迫力に満ちた嵐、最後は石田のヴァイオリンが繊細に締めてくれました(拍手はもう少し待って欲しかった・・・)。会場がみなとみらいならばもっと色彩感が味わえたのに・・・、と思ったのは私だけでしょうか?

アンコールは中央アジアの草原にて。この曲は私の記憶が正しければ(古い表現だなあ(笑))2002年12月にゲルギエフ&キーロフ管で聞いて以来、生で聞くのはかなり久しぶりかも。美しい弦の上にぽっかりと浮かぶ木管が曲の描く風景によくマッチした好演でした。

同じアラビアに関するテーマを題材としていても、作曲家の個性は如実に反映されるものですね。素朴な團伊久磨、洗練のリムスキー=コルサコフとでも言いましょうか。シェエラザードの冒頭を聞いた途端、「うーん、違うもんだなあ・・・」と感じ入ってしまったjosquinなのでした(笑)。

次の神奈川フィルへの出没は今のところ3月上旬を予定しております・・・、って誰に向かって書いてんねん(笑)。
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