えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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ボストリッジ&内田光子 リートの夕べ 美しい水車屋の娘

冬の旅も聞きたい・・・、けどいけない。
内田光子 2004 at Suntory Hall
イアン・ボストリッジ&内田光子 リートの夕べ

シューベルト:歌曲集「美しい水車屋の娘」D.795

テノール:イアン・ボストリッジ
ピアノ:内田光子

2004年3月21日 18:00 サントリーホール


金曜日にシェーファーの冬の旅を聞いたばかりだというのに、今日はボストリッジで水車小屋。

ボストリッジをはじめて耳にしたのは、2001年11月の来日公演。ハーディングとのブリテン、そしてトリフォニーで聞いた冬の旅。特に冬の旅は印象深かったので、今回は内田光子の伴奏と共に楽しみにしていました。

いやはや凄い演奏でしたよ本当に。声楽家というよりはパフォーマーと言っても過言ではないですね彼。歌い、語りそして演じる。可能な限りの表現手段を使っての表現。

全体で一時間かからないんじゃないかと思えるような躍動感あふれる早いテンポで始まったとおもいきや、ところによっては失速寸前までテンポを落とす緩急の落差。ピアニシモ方向の音色の変化、デュナミークの幅広さ、等々表現の多彩なこと。そして以前はやや神経質な感じもした声も、細身なことは変わらないけれど落ち着いた感じが増していました。

内田光子のピアノは伴奏の域を超えてますね。単にソロに合わせるとか寄り添うとかの次元ではない。共に音楽を奏でる対等なパートナーとしての共同作業。急速なテンポの曲での会わせるだけじゃ不可能なスリリングともいえる、両者がぎりぎりまでせめぎあったうえに生まれる推進力。失速寸前まで落としたテンポでも拍子をきちんと感じさせることのできる演奏力。ボストリッジの声にあわせた微妙な音色の変化。

ボストリッジと内田の演奏はデリケートかつ揺れ動く若者の心象風景を、的確かつフィルタリングなしでストレートに表出した演奏といえるでしょう。おそらくボストリッジより以前の世代の演奏家ではなし得なかった演奏と言えると思います。シューベルト時代の若者に、現代に生きる人間像を投影しているような気がして仕方ありませんでした。

この先彼の歌が年を重ねるにつれて、どんな風に変化していくのか非常に興味があります。

またこのコンビでコンサート企画してくれないでしょうかねえ、サントリーホールさん?できれば休みの日で(笑)。

火曜日に冬の旅もあるのですが・・・、聞きにいけないのが誠に無念・・・。今日はNHKの映像収録があったのですが、冬の旅も収録してくれないだろうか・・・ねえ。
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