えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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デイヴィス指揮 ロンドン響 / 庄司紗矢香

ソロを引き立たせるのは?
1. シベリウス:交響詩 「大洋の女神」作品73
2. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品.47
3. サリネン:カデンツァ(アンコール)
4. ストラヴィンスキー : バレエ音楽 「火の鳥」(1910年版全曲)
5.チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より ポロネーズ(アンコール)

ヴァイオリン:庄司紗矢香(2,3)
コリン・デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団(1,2,4,5)

2004年3月12日 19:00 サントリーホール 大ホール


よく考えて見ればデイヴィスもロンドン響も生で聞くのははじめてですわ。それに、火の鳥全曲版に親しみはじめたのはデイヴィスがコンセルトヘボウを振って録音したレコードでした。てなこともあって今回のロンドン響来日公演からは今日を選んだ次第。

前半はこれもデイヴィスの十八番ともいえるシベリウス2曲。大洋の女神はおそらく初めて聴く曲だが、波を表す弦の動きがなかなか印象的な曲。演奏もやや縦の線が甘いような気がするけど、透明感があってなかなかの滑り出し。

次は庄司の協奏曲。彼女、着実に成長してますなあ(音楽敵にですよもちろん)。楽譜に書いてある音を確実に鳴らすことと(絶対に弾き飛ばさない)、音楽的な表現をうまく両立できているのにはまったくもって感心。表現に迷いがないし、なにより彼女自身の歌が感じられるのは見事です。クールというよりは情熱をストレートに表出した熱のこもった演奏だったと思います。デイヴィスのサポートは音量面では見事だったものの、テンポの柔軟性がいまいちで庄司にもっと合わせてほしかったなあ。サリネンのアンコールは見事の一言。

デイヴィスはあんまり縦横びしっと合わせることにはあまり興味がないみたい・・・。これで火の鳥を演奏するとどうなるのかやや不安・・・。しかし、音楽ってわからないものですわこれがいいほうに作用したんですよねこれが。あちこちにちりばめられたソロを自由に泳がせて魅力的な表現を引き出していたのと、いろいろなフレーズがとても表情豊かに演奏されていました。全体としてどこをとっても生き生きとしていて最後まで楽しめてしまいました。ブーレーズなんかとはまったく違う方向性ですがこれも有りですわ(笑)。これでアンサンブルの精度をもうちょっと上げることに気をつかってくれれば・・・というのは無い物ねだりでしょうか。

アンコールで演奏されたオネーギンのポロネーズはヴァイオリンの旋律の処理がちょっと個性的。アンコールだからまあ許すか(笑)。

ロンドン響はやはり基本性能の高いオケですね。あとは生かすも殺すも指揮者次第ですね。
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