SKF関連公演 語りと音楽 藤井いづみ/ルーシー・ローワン/ロバート・マン/長尾洋史 ヴィラ=ロボス/アンデルセン
サイトウ・キネン・フェスティバル松本関連公演 語りと音楽松本市民芸術館の小ホールは雰囲気は新国立劇場の小劇場のイメージ。大きさは丁度半分くらいでしょうか。基本的には音楽向きではなくて、演劇等の台詞がクリアに聞こえることに留意した音響でしょうか。
1. グリムの童話より : ラプンツェル 2. 日本の昔話 : とりのみじい 3. アイヌの昔話 : 炎の馬 休憩 4. ヴィラ=ロボス : ヴァイオリン・ソナタ第1番 5. ラフカディオ・ハーン : 破られた約束 6. アンデルセン : エンドウ豆の上に寝たお姫様
語り : 藤井いづみ(1,2&3) ルーシー・ローワン(5&6) ヴァイオリン : ロバート・マン(4,5&6) ピアノ : 長尾洋史(4,5&6)
20005年8月22日 19:00 松本市民芸術館 小ホール
前半は藤井いづみが語る物昔話三題(完全に語りのみ)。「昔話は囲炉裏等の炎を囲んで語ることが多かったんです、代わりに今日は蝋燭の炎で語ります」と。淡々しながらも必要な抑揚や表情はきちんとついてい見事ですねえ。本当はもっと小さなスペースで、それこそ語り手を囲んでという形がベストなんでしょうね。二つ目に語られた「とりのみじい」ではうたをはさみながら語るのですが、その歌声が清涼でとてもきれいでした。最後に語られた「炎の馬」は「私は」と語られる珍しい昔話で興味深く感じました。同じ言葉が繰り返し現れるところは音楽の主要動機と一緒ですし、対称的な言葉だけを入れ替えた文章の繰り返しは音楽の繰り返しと同じで、同一でいくのか表情を変えるのかの選択もケースバイケースで。優れた語り手で聞く昔話は音楽に通じるものがあるんだなと認識を新たに出来ました。
後半はロバート・マンと長尾洋史によるヴィラ=ロボスのヴァイオリン・ソナタ。はじめて耳にする曲ですが、ちょっと聞いていて辛かったなあというのが正直なところ。マンの表現意欲に対して自らの技術の衰えが阻害要因となってしまっていました。長尾洋史のピアノは清潔な音で的確なサポートをしていました。
最後の2つの物語はマンが音楽をつけたもの(だとう思う、配布された解説に言及が全くありませんでしたが・・・)。こちらはルーシー・ローワンの巧みな語りもあって楽しめました。ラフカディオ・ハーンの怪談ではマンのヴァイオリンに切れが欲しいと思うところもありましたが、アンデルセンのお話はもう楽しい限り。王子様がお嫁さん候補のお姫様の素性を確認する様子を描いたユーモラスなおはなし。一粒のえんどう豆を置いてそのうえに40枚(!)の布団を敷いてお姫様に一晩寝てもらうと。朝になりお姫様に聞いてみると、背か中が痛くて眠れなかったと(笑)。これは本物のお姫様だと(爆)。最後に「これは本当に話ですよ」と駄目押し。いやあ笑わせてもらいました。
Comments
って、お話全体は全然覚えていませんでしたが(笑)
ラプンツェルも知っているはず!
でも思い出せません。(泣)
「とりのみじ」って???
日本語ですか???(苦笑)
(ローワンって、、、アトキンソンじゃなかったですね。
ひそかに自爆)
すみません「とりのみじ」ではなくて「とりのみじい」ですね、修正しておきましたm(__)m。小鳥を飲み込んでしまたおじいさんのお話です。
あと、ルーシー・ローワンさんはロバート・マンさんの奥さんです。
マンさんは、ジュリアード弦楽四重奏団の創始者ということ、今検索して↓で知りました。
http://homepage3.nifty.com/twanami/diary/details/1999/990905.html
「とりのみじい」は、全然知りませんでした。
聞いたこともない話です。
↓さわりが・・・続きが気になりますf^^;
今度本屋さんで・・・o(^v^)o
http://www02.so-net.ne.jp/~suzusige/kouen_album.html
「とりのみじい」、是非本屋さんで・・・(笑)。