えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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高関健指揮 新日本フィル きゅりあんスプリングコンサート

若者連荘一本目。
フレッシュ名曲コンサート 第14回きゅりあんスプリングコンサート

1. モーツァルト:歌劇「劇場支配人」序曲K.486
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調「ジュノム」K.271
3. チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調作品33
4. ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
5. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調作品72-2(アンコール)

ピアノ:菊池洋子(2)
チェロ:横坂源(3)
高関健指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

2004年2月28日 15:00 きゅりあん 大ホール


ワルベルク指揮のN響定期と迷ったのだけど、電話したら当日券有りとのこと。というわけで、若い二人のソリストを聞きに大井町駅前のきゅりあんへ。

菊地洋子のジュノムがなかなかいい演奏でした。音色にもう少し魅力が欲しいかなとも思いましたが、両端楽章の音楽に固さがなくのびのびとしているのと動きが感じられるのがいいですね。また、第2楽章も歌心が充分感じられましたしカデンツァあたりからの深みの感じられる表現も良かったと思います。

ロココでソロを弾いた横坂源は思いきりの良さが身上でしょうか。失敗を恐れずに挑んでいるのが良く分かりますね。音色がまだ渋いのと、ハイポジションの安定性がこれからの課題でしょうか。でも、スケール感は結構あるので化けそうな気もします。

高関健指揮の新日本フィルのサポートはいつもながら見事なもの。安心して耳を傾けられます(おそらく、演奏する側もそうでしょう)。

火の鳥は管楽器陣の安定した技量が生かされた好演でした。弦も通常よりはやや小さめ(12型)でしたがいつもながらの美しい音を奏でていましたし、細かい動きがいつもより良く聞こえてきて面白かったです(冒頭のヴァイロリンのグリッサンドのところとか)。

前後半でオケの音、特に弦の音色が違って聞こえてきたのは高関の意図かなあ。前半はやや厚めの音色、後半はつや(輝き)のある音色。あと、最近の高関には珍しく対抗配置ではなかったのが意外でした(こういうコンサートだからというのもあるんでしょうが)。

きゅりあんは大井町駅前の品川区の施設。大ホールは多目的ホールだが木質系の材料が比較的多めに使用されておりまずまずの響きでした。
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