えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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エッティンガー/東フィル オーチャード定期 バーンスタイン/ベルリオーズ

新国立劇場のコジで好演を聞かせてくれたエッティンガー。今度は相手を東響から東フィルに変えてのオーケストラコンサート。暖かいというよりは暑い陽気の中、今日は渋谷へ。
東京フィルハーモニー交響楽団 第704回定期演奏会

1.バーンスタインミュージカル「キャンディード」序曲
2.バーンスタインチチェスター詩篇
休憩
3.ベルリオーズ幻想交響曲作品14a

ボーイ・アルト井上靖子(東京少年少女合唱隊)(2)

ダン・エッティンガー指揮東京フィルハーモニー交響楽団
(コンサートマスター:青木高志)
東京オペラシンガーズ(2)
(合唱指揮:船橋洋介)

2005年4月3日 15:00 Bunkamura オーチャードホール
オーケストラの弦楽器はヴィオラを外側にした普通の配置で、曲を問わず編成は16型。 まずはバーンスタインの「キャンディード」序曲。がっちりとした枠組みを作って、シンフォニックに仕上げた印象。かといってリズミカルな部分での動きも感じられて好感がもてます。クネゴンデとキャンディードのデュエットのメロディーを歌う弦と木管の叙情的な美しさ印象的。でも、このホールの音響特性で損をしてしまった感有り。全体的にわんわんとやかましく聞こえてしまったのがちと残念。他のホールであればさほど問題はなかったのかもしれませんが、もうちょっと編成を刈るか響きを整理して聞かせて欲しいなとも思ったり。

2曲目は東京オペラシンガーズを合唱に迎えたバーンスタインのチチェスター詩篇。弦5部、ハープ、打楽器、ボーイ・アルトそして混声合唱によるユダヤ語の詩篇に基づく作品。第1楽章はバーンスタインらしいリズム感と生き生きとした曲。なのですが、キャンディード同様に響きが整理されて聞こえてこないので、やかましい印象だけが残ってしまう・・・。各々のパートの演奏は生き生きとしていていただけにこれもやや残念。第2楽章以降は曲想が異なることもあって、美しいバーンスタインの世界を堪能できました。第2楽章は弦とハープの伴奏をベースに、ボーイ・アルトの独唱と女声を中心とする合唱の美しいハーモニーがとても印象的。東京少年少女合唱隊の井上康子もエッティンガーの好サポートを得て、くっきりと聞こえてくる声で見事な歌を聞かせてくれました。欲を言えばブレスがもう少し長く取れるともっと良かったかもしれません。第3楽章もまた冒頭の弦も美しさと合唱の美しいこと。中間部のチェロ4本によるアンサンブルも見事な演奏でした。アカペラの部分を経て静かに静謐さを湛えて歌われた最後のアーメンも印象的でした。

休憩の後はベルリオーズの幻想交響曲。舞台の指揮台よりも前方にハープが2台ずつ左右に置かれているのが目を惹きます(ヴァイオリンとヴィオラの2プルト目あたりに)。エッティンガーは曲の特性もあるのしょうが、弦を中心に締まったサウンドをオーケストラから引き出していました。前半よりもホールの特性に左右されくい音作り。第1楽章の序奏と主部の表現のコントラストを明確につけていたのが印象的。第2楽章は前述のハープの配置によるステレオ効果が面白い。低弦をややあっさりと演奏させていて、ワルツとしてはややさらっとした感触。この楽章のコルネット入りの演奏も久しぶりに聞いたような気がします。第3楽章、舞台上のイングリッシュホルンと呼応するオーボエは1階後方からのように聞こえましたが・・・。第4楽章と第5楽章は明らかに第5楽章の最後に焦点を当てた演奏で、最後の追い込みはなかなか聞き応えがありました。エッティンガーのオーケストラから整ったサウンドを引き出す手腕は見事なもので、師匠譲りだけどまだ濃くないロマン性を湛えながらもややあっさりとした感触が特徴の演奏でした。
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Richard Wagner : Parsifal / Herbert Kegel | えすどぅあ | 2005/04/07 01:06
某プレイガイドのキャンペーンで当選したようで、1000円分のミュージックギフト券が先週送られてきた。日曜日のコンサートの後、1タイトル限定で...