えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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秋山/N響 オーチャード定期 サン=サーンス:交響曲第3番

ライヴ初めは1月8日だと書いておきながら・・・、後半だけ聞けるかなあと(笑)。てなわけで、秋山/N響のオルガン交響曲でライヴ初めをしに渋谷へ。
N響オーチャード定期 2004/2005シリーズ 第32回定期演奏会

1.サン=サーンス交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」
アンコール
2.J.シュトラウスIIトリッチ・トラッチ・ポルカ作品214

オルガン小林英之(1)
秋山和慶指揮NHK交響楽団
(コンサートマスター:堀正文)

2005年1月7日 19:00 Bunkamura オーチャードホール
コンサートの前半はこうもり序曲とパガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番(ソロ:佐藤俊介)。私がホールに着いたときにはパガニーニの第3楽章の途中。ラ・カンパネラのメロディーが漏れ聞こえてました(笑)。

さていきなりオルガン・シンフォニーですが、弦の編成は16型でヴィオラ外側の一般的な配置。もちろんオーチャードホールにオルガンは設置されていないので電子オルガンでの演奏で、舞台の一番奥にスピーカーが設置されていました。演奏は秋山和慶の丁寧な棒のもと、大げさな表現のない端正な演奏でした。第1楽章の冒頭の弦の刻み、ここはやっぱり難しいんだなあと改めて実感。曖昧さのない秋山の棒でもなかなかしっくり合わないんですから。私の大好きな第1楽章の後半部、オルガンの音が鳴って「電子オルガンでも意外といけるんちゃう」と思いました。電子オルガンでこの曲を聴くのは初めてなのですが、そこそこきれいな音がするもんですね。もちろん本物の持つ空気感みたいなものは感じられなせんけど。音楽は弦を中心にソフトな音色で淡々と進んでいくのですが、もうすこし音に輝きと豊かな歌がもっと欲しいなと。演歌チックな思い入れがないのは好印象でした。第2楽章になり切れのよさが出てきて後半のオルガンの見せ場、「ジャーン」と。オルガンの音量が控えめなのは秋山の意図なのでしょうけど、その肝心のオルガンの音が言い方が悪いかもしれませんがなんだか軽すぎてオモチャみたい(笑)。第2楽章後半だけ派手派手な演奏は好みではないのですが、それでもある程度の荘厳さみたいなものは欲しいじゃないですかねえ(って誰に言ってんだ俺、笑)。演奏そのものは端正でバランスの良いものだったのですけど・・・。全体としてもう少し大きな流れ(うねりとまでは言わないけど)を感じさせてくれるともっと良かったかなあと思いました。

アンコールは秋山らしい真面目な演奏でおしゃべりポルカ。もうちょっとはじけてもいいのにと思うのは私だけでしょうか・・・。
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