ホーネック指揮 読響 芸劇マチネー
モーツァルト:交響曲第40番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番
マンフレート・ホーネック指揮 読売日本交響楽団
2004年1月24日 14:00 東京芸術劇場 大ホール
指揮姿といい、音楽の風情といいカルロス・クライバーをなんとなく思い起こさせますねこのホーネックという指揮者。数年前に同じく読響でシュトラウス一家のワルツ&ポルカ集を聞いてから注目していた指揮者のひとりです。
モーツァルトは早めのテンポ設定で澱みの無い音楽の進め方。歌い方やアーティキュレーションを非常に視覚的に示す指揮には好感を持ちました。ところどころ普通とは違う表現が見うけられて面白かったです。でもオケがテンポについていけてない(特に終楽章)ので表現の深みについてはやや浅くなっていたように聞こえました。指揮者とオケがうまく噛み合えばもっと良い演奏になった気がします。あと、リピートをほぼ全部やっていたのには感心。約35分くらいでしたでしょうか、クーベリック晩年のライブをFMで聞いて以来かな。実演で聞いたのは始めてかも。オケの編成は12型、クラリネット有りでした。
後半のショスタコーヴィッチはモーツァルトよりしっくりいっていたと思います。ホーネックのダイナミクスを非常に広くとったなダイナミックな表現が印象的でした。特に、緊張感のあるピアニッシモはとてもよかったです。欲を言えばそこに響きがもうちょっとのって欲しかったなあ。
来週のマーラー、再来週のブラームスにも聞く予定なので期待したいと思います。
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