えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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合唱団プレアンブルム 新春コンサート

代々木上原にあるMUSICASAというホールでおこなわれたアマチュア合唱団のコンサートです。
合唱団プレアンブルム 新春コンサート

I
Faure : Cantique de Jean Racine
Faure : Ave verum corpus
Faure : Ave Maria
Faure : Tantum ergo

II
木下牧子:合唱組曲「夢見たものは」より
幼年(吉原幸子詩)
夢見たものは・・・・・・(立原道造詩)
鴎(三好達治詩)

III
Alfven : Gladjens blomster
Alfven : Anders, han var en hurtiger drang
Stenhammar : Norrland

IV
Byrd : Mass for four voices

アンコール
1.?
2. 木下牧子(谷川俊太郎詩):「地平線のかなたへ」より サッカーによせて

指揮:朝倉富美(I,II,III,IV,アンコール1) 山下裕士(アンコール2)
ピアノ:朝倉富美(I,アンコール2) 三島加津子(II,アンコール1)

合唱団プレアンブルム

2004年1月24日19:00 MUSICASA(代々木上原)


わたし josquin が以前歌いに & 時々振らせてもらっていたアマチュア合唱団のコンサートです。

まずはフォーレの作品。最初だからかなんだか声が地に付いていない感じ。ラシーヌも息の長いフレーズ感が感じられずちょっと間が持たない感じ。他の曲もなんとも流れが良くないなあ。

木下作品はそれなりに自信があるのか声も出てきて音楽の流れも良くなってきた感じ。フォーレとは段違い。指揮の有無(フォーレは弾き振りだから無いに等しい)で、こんなに違ってしまうのかなあ。実質的に指揮が無くてもこれくらい自発的に音楽が流れるようにしないとね。あと、自分達の能力と曲を考えた組み立てを考えたほうがいいかなあ。鴎のように最後の節で盛り上がりにやや欠けてしまうのはとても残念。

北欧物は木下作品とは異なって、ほの暗い音色に変わっていたのに感心。ただ3曲とも似たようなトーンで統一されてしまったのはどうかなあ。せっかく2曲目にアクセントになる曲を入れたことだし、なんか変わらないとね。微妙なハーモニーを決める確率を上げないとちとつらい。鴎と同様にNorrlandも曲の頂点にどうもっていくか工夫が必要ではないかと思います。

バードの4声のミサは全体的には流れも良くて頑張ったかな。個別には Kyrie はなんか工夫が欲しいですね。Kyrie 〜 と Christe 〜 に違いがでないと平板になってしまいがち・・・。Gloria と Credo は全体的には流れも良くてよく歌えていたと思います。ただ場面場面でのメリハリというか表情付けというかがもっと欲しいですね。導入のテナーソロ、最低限音程をきちんと取らないとみんながつらくなりますよ。Sanctus & Benedictus はSoli対決でしたがBenedictusのほうが好ましかった。Sanctus組みは練習が足りない感じ・・・。語頭をもっとはっきりと発音したほうがより立体的に聞こえるはずです。ハーモニーも節の最後では決めて欲しい(途中はいろいろあるかもしれないけど)。

女声よりも男声のほうがいいですね。特にバス。順調に伸びてますよ、響きも乗ってきているし上のパートは歌いやすいはずです。ただ、音符が細かくなってくると響きが失われ気味になるのとスタミナ(バードではやや平べったい声に聞こえてしまいました)は今後の課題かと。

アンコールのサッカーによせてでの指揮、後追い気味でしたね(笑)。すこしアクセントというかスパイスみたいなものを付加するともっといい感じになったはず。
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