えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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鈴木大介 ギター・エラボレーション 第1回 「巡礼」

鈴木大介のギターを聞きに、初めてのHakuju Hallへ。
ギター・エラボレーション 第1回 「巡礼」 Guitar Perspective vol.1

1.J.S.バッハ組曲ト短調BWV1011
(原曲:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調)
2.ホワイトセファルディック・ライフ より
1.マーチング・ゲーム
3.ヘンルーダの小枝
4.アイ・フェル・イン・ラヴ・・・
5.美しき夜
3.モンポウ歌と踊り より
No.10アルフォンソ王のカンティガによる
No.13(鳥のうた)
4.バリオス大聖堂
5.モンポウコンポステラ組曲
1.プレリュード
2.コラール
3.子守歌
4.レシタティーヴォ
5.カンシオン
6.ムニェイラ
(アンコール)
7.カタロニア民謡(リョベート編)アメリアの遺言
8.カタロニア民謡(リョベート編)盗賊の歌
9.アルベニス(鈴木大介編)朱色の塔
10.アルベニス(鈴木大介編)サンブラ
11.武満徹(鈴木大介編)三月のうた

ギター:鈴木大介

2004年6月5日 18:00 Hakuju Hall
鈴木大介のギターを聞くのは、昨年のSKFでの武満徹メモリアルコンサート(アンコールで弾かれた武満編のイエスタディがよかったなあ)以来。そのまえをさかのぼると、武満徹の一周忌にオペラシティのコンサートホールで行われたリサイタル(後半は渡辺香津美とのデュオ)だったかと。当時はまだ彼も痩せていたっけ・・・。

「巡礼」いうテーマが示すとおり、祈りやどこか悲しげな印象をもつ曲ばかり。充実した中低音の響きをベースにし、飾りを廃してシンプルに歌うことに徹した演奏だったかと。

バッハにしろモンポウにしろ踊りとか民族的な要素が非常に強い曲ばかり。でもそれをことさら強調せずに横の流れを重視することによって、祈りや悲しみを自然に表出していたように感じました。特に音数が少ないところでの自然な歌い口は、彼のセンスのよさを示すものでしょう。

バッハの曲は無伴奏チェロ組曲の5番を、作曲家がリュートに編曲したもの。チェロの演奏では低音域の動きを強調するように弾かれることが多いと思うのですが、ギター(鍵盤楽器でもそう)ではそれがなくてとてもすっきりと聞こえてきますね。曲のポリフォニックな面は良く見えるようになる反面、逆に物足りなさを感じたりも・・・しないでもなかった。

Hakuju Hall は初めてでしたが豊かかつクリアな響きが好印象。クワルテットなんか溶け合った響きがして相性がよさそうな気がします。機会があったら他の楽器のコンサートへ足を運んで見たいと思います。場所はNHKの裏から少し歩いたところ。私は代々木公園駅からいったのだが、少しわかりにくいかも。
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