えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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仲道郁代/佐渡裕/都響 プロムナード イベール/モーツァルト/リムスキー=コルサコフ

国内ではシエナ・ウインド・オーケストラや若手メンバーを集めた兵庫芸術文化センター管での活躍が好評なこのマエストロ。josquinの記憶が確かなら彼の指揮する演奏に接したのは、ライヴ録音されたCDが発売されている2002年8月横浜での新日本フィルとの第九以来4年振り。今日は佐渡裕と都響のプロムナードコンサートを楽しみに六本木一丁目へ。

(久しぶりに感想書けました・・・、苦笑)
東京都交響楽団 プロムナードコンサート No.319

1.イベール室内管弦楽のためのディヴェルティメント
2.モーツァルトピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
- 休憩20分/Intermission 20min. -
3.リムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」 作品35
- アンコール/Encore -
4.チャイコフスキーバレエ音楽「くるみ割り人形」 作品71 から トレパック

ピアノ仲道郁代(2)

佐渡裕指揮東京都交響楽団
(ソロ・コンサートマスター:矢部達哉)

2006年8月5日 14:00 サントリーホール 大ホール
ホール内に足を踏み入れると目に付いたのは、普段は天井に収納されている巨大なスピーカーの塊。マイク使うような曲あったかなあ・・・(笑)、とか考えつつ自席へ。

プログラムの最初はイベールのディヴェルティメント。「室内管弦楽のための~」と題名にあるように、舞台上に並んだ楽師は僅か15人。Vn-Va-Vc/Cb(3-2-1/1)と並んだ弦以外は各パート一人ずつの編成。この曲はマエストロの十八番のようで、何年か前に佐渡がテレビ東京系の「誰でもピカソ」に出演したときにもスタジオ内で演奏していました。第4曲「ワルツ」の最後をたけしに振らせてましたね。

全曲をちゃんと聞くのは初めてですが、「おもちゃ箱をひっくりかえしたような~」という形容がぴったり。ジャズ、ワルツ、マーチ、サーカスと様々な要素が盛り込まれた聞いていて愉しい曲ですね。踊りながら振る佐渡と都響メンバの演奏も多彩な曲の雰囲気をノリ良く素直に楽しませてくれました。喧騒の中にも漂う香りみたいなものが欲しいなあとか、第4曲「ワルツ」等で弦の甘美さがもっと欲しいなあと感じてしまったのは贅沢な要求かなあ(笑)。

次のモーツァルトに向けて大転換中の舞台上に佐渡がマイクを持って登場。「少し時間が掛かりますので」とイベールの作品のことや自らの生い立ちを少し紹介。「モーツァルトの前には・・・」と言いつつ小学校時代はこんな風に楽しんでいたんですよと、プラスチック製の青い縦笛(リコーダー)を取り出してタイガーマスクのテーマを吹いてくれました。マエストロの縦笛でのサントリーホール・デビューだそうです(笑)。

サービス精神旺盛な佐渡裕がマイクを握っている間に転換も終わって、次の曲は仲道郁代をソリストに迎えたモーツァルトのニ短調協奏曲。佐渡も久しぶりでしたが、仲道の演奏も数年前の埼玉でのベートーヴェン・レクチャー・コンサートで接して以来。都響はいつもどおりに弦を1Vn-2Vn-Vc-Va/Cb右に並べ、各パートの人数は10-8-6-4-3。

佐渡と都響が不安げに疾走するような早めのテンポで序奏を開始すると、仲道はオーケストラ側を向いて腕を動かし体を揺らす。佐渡と都響の作る音楽を体で感じ取るというよりは、まるで弾き振りをしているようにも感じられます。指揮者が二人みたいな・・・(笑)。仲道が弾き始めると主導権は彼女にあることが明らかに。まろやかで粒立ちの良い音ながら、鋭い踏み込みで自在に弾いていく彼女。徐々に凄みとパッションを表出し、ドラマティックな演奏を披露してくれました。

正直、仲道がこんな美しい音色とは裏腹な壮絶ともいえるモーツァルト演奏をするとは思っていませんでした。嬉しい誤算とはこのこと。彼女の「こう思う!」に柔軟に対応し答えを返し続けた佐渡と都響のバックアップも見事だったと思います。かなり大変な真剣勝負だったのではないかとは思いますが・・・。仲道の今日の身振りを見ていると「一度弾き振りしてみませんか、仲道さん。」と声を掛けたくなるjosquinであります(笑)。

休憩中に予約していた久々に登場するインバルが振る11月定期のチケットを受け取って再び客席へ。後半はシェエラザードで、都響は弦を14型へと増強しての演奏。

オーケストラを朗々と鳴らして、大きなスケールでドラマティックに歌い上げた佐渡らしい演奏。以前みたいにオーケストラの性能を無視して叫ばせるようなことはなく、美しい音色を発揮できる範囲で鳴らしているので都響のカラフルな持ち味が十分に味わえます。特に、第3楽章冒頭の弦の艶っぽい音色は絶品。内声の動きや繊細な部分への配慮も伺え、安心して浸れる好演だったと思います。

アンコールはくるみ割り人形のトレパック。佐渡裕らしく速いテンポで豪快にオケをドライヴし怒涛のようにコーダへ突入してフィニッシュ。全曲や組曲でこんな風にやったら絶対にアンバランスでしょう。アンコールだから許される演奏だろうなあと考えるjosquinは野暮な人間でしょうか(笑)。
らいぶ | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

Honey | 2006/08/05 22:49
うわぁ~、素敵!&楽しそう~!
 久しぶりに、コンサートの興奮を思い出しました。
josquinさん、いつもコンサート土産(レポート)ありがとうございます。
いらしたコンサート全てのレポートをアップされても、
沢山すぎて、読みきれませんが、
これからも期待しております~!m(__)m(^v^)

で、この夏も写真アップお待ちしております!
josquin | 2006/08/06 00:01
Honeyさん、コメントありがとうございます。

> いらしたコンサート全てのレポートをアップされても

過去未記載分の曲目は記録しているのですが、感想もとなるともう諦めざろう得ないかと・・・・(自爆)。
今後は頑張ります・・・(汗)。

> で、この夏も写真アップお待ちしております!

毎日アップするHoneyさんにはかないませんが、今年もデジカメ持って松本に行く予定です(笑)。

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