ボッセ指揮 紀尾井シンフォニエッタ 第43回 定期
紀尾井シンフォニエッタ東京 第43回 定期演奏会
1. J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068
2. J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1060a
3. J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1060a から 第3楽章(アンコール)
4. ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉 Hob.XX-1A
オーボエ:蠣崎耕三(2,3)
ヴァイオリン:豊嶋泰嗣(2,3)
ゲルハルト・ボッセ指揮 紀尾井シンフォニエッタ東京
2004年2月7日 18:00 紀尾井ホール
紀尾井シンフォニエッタ東京は一度耳にしておきたかったのだが、スケジュールがなかなか合わなくて今まで聞く機会がありませんでした。今回はボッセの指揮ということでスケジュールを合わせました(笑)。
最初のバッハの組曲第3番ですが、ややあっさりとした感触のあるフレージングがボッセらしいなあと。この曲のトランペットは難しいですね。他の楽器とのバランスと技術的難度をクリアするのの両立が。今日も頑張っていたとは思いますが、もうちょっとビシッとして欲しいなあと思いました。有名なAirですが淡々とした歩みのなかに、セカンドヴァイオリンやヴィオラの内声をさりげなく浮き立たせていたりしてとても美しかった。
2曲目のコンチェルトですが、オーボエの蠣崎が良かったですね。のびのびとした音がとても気持ち良かった。全体的にも躍動感があってとても楽しめました。拍手に応えて第3楽章がアンコールされました。
最後はハイドン。ボッセのバッハやモーツァルトはもちろん素晴らしいと思うのですが、個人的に一番彼にしっくり来るのはハイドンではないかと思います。今日も一番美しい音を奏でていたのはハイドンでした。適度に艶が乗っていて潤いのある弦はとても美しかった。イエスの七つの言葉を表現したゆるやかな音楽を、美しくかつ適度に歌っていたのが印象的でした。最後のキリストの死後起きたという地震をあらわした音楽も、アンサンブルがきっちりと決まっていて迫力充分でした。
最近一時期より東京でボッセを聞く機会が減ってきているような気がします。もっと登場の機会を増やして欲しいものです。
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