えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

<< 今月は13本。(2004年1月) | main | 新日本フィル 名曲シリーズ 3階席価格変更 >>

新国立劇場/二期会 「鳴神」「俊寛」 Aキャスト

新国立劇場、年に一度の日本物オペラへ。
間宮芳生:歌劇「鳴神」

鳴神上人:福島明也
雲の絶間姫:佐々木典子
白雲坊:経種康彦
黒雲坊:松本進

鳴物:望月太三郎


清水脩:歌劇「俊寛」

俊寛:直野資
丹波少将成経:井ノ上了吏
平判官入道康頼:鹿野由之
丹佐衛門基康:星洋二


秋山和慶指揮 東京交響楽団
新国立劇場合唱団

演出:市川團十郎

2004年2月1日 15:00 新国立劇場 オペラ劇場


歌舞伎を題材にしたオペラ2題、市川團十郎が演出も話題になっていた公演へ。

和物オペラだと結構空席が目立つ場合もあるのだが、今日はほぼ満席なのには感心。

間宮芳生の鳴神は歌舞伎の音世界をそのままオーケストラに写したような作品でした。打楽器を鳴り物にみたてたり、「よっ」とか歌舞伎で聞かれるかけ声もそのまま。歌手は歌舞伎調のせりふと西洋的な歌唱の両方を求められます。でも聞いているとオペラにする意味はあるのかなあとも思ったりしましたが・・・。

主役の佐々木と福島はせりふと歌唱をうまく切り替えていたし歌唱そのものももの凄く安定していてとても良い出来だったと思います。特に福島はその明るいキャラクターが鳴神上人の役柄にぴったりと合っていました。脇役の2人はせりふのみなのでちと可哀想な感じがしないでも・・・。

演出は歌舞伎調の舞台装置と所作も歌舞伎調そのもの、非常に(歌舞伎的に)オーソドックスなものといえるでしょう。でも、雲の絶間姫が竜神を解き放つ場面はもっと派手にやっても良かったのではと思いました。

清水脩の俊寛は間宮作品に比べると「ゲンダイオンガク」らしい曲ですね。

こちらもタイトルロールの直野がややくすんだ感じの声を生かしてとても良い出来でした。他は、成経の井上が不調なのが残念でした。

演出はこれも奇を衒ったところは全く無くて、歌手の演技次第という感じでしょうか。最後の瞬間が独りになって「おーい」と何度もさけぶ場面は、だんだんと舞台奥に装置を動かし照明を落としていっていてインパクト充分でした。

秋山指揮の東響はいつもながらの手堅い出来で安心して聞けました。歌とのバランスもとても良かったと思います。
らいぶ | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

Trackbacks