えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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コヴァセヴィッチ ピアノ リサイタル

雪のちらつくなか、コヴァセヴィッチを聞きに調布まで。
J.S.バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV828
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」
ベートーヴェン:6つのパガテル作品126 から I II V VI
ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番ハ短調作品111

【アンコール】
シューベルト:ピアノソナタD960 から ワルツ

ピアノ:スティーヴン・コヴァセヴィッチ

2004年1月17日 14:00 調布市グリーンホール 大ホール


コヴァセヴィッチというピアニストを聞くのは2度目。前回は数年前にさいたま芸術劇場で聞きました。

まずはバッハですが、主旋律にを歌うことに重きをおいた演奏といえるでしょうか。反面ポリフォニックな動きはややスポイルされて聞こえてきました。あとは左手のバス声部が弱く聞こえました、もう少しバスを効かせてくれたほうが私の好みですが・・・。音色自体は美しかったですが、やや物足りなさを覚えました。

ベートーヴェンは作品に対して正対しているという感じがします。余計なはったりや虚勢を効かせるのではなく素直に楽譜に対峙しているというのでしょうか。ですから、月光の第3楽章等ではもの足りなさを覚える人もいるかも知れません。しかし、月光の第1楽章や32番の第2楽章やパガテルでは美しい歌が丁寧に紡がれていてとてもよかった。これが彼の美点なんだなあと思いました。

アンコールのシューベルトも美しく歌われていて、とっても良かったです。

コヴァセヴィッチ、また聞きたいピアニストですね。
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