サラステ/NHK響 Cプロ ブルックナー
開演前の室内楽
・J.S.バッハ(L.ヴァルガ編曲):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004 シャコンヌ(チェロ四重奏用編曲)
チェロ:木越洋/銅銀久弥/三戸正秀/岩井雅音
2004年5月7日 18:15 NHKホール 2階北側ロビー
NHK交響楽団 第1514回定期公演 Cプログラム
・ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(原典版)
ユッカ・ペッカ・サラステ指揮 NHK交響楽団
コンサートマスター:山口裕之
2004年5月7日 19:00 NHKホール
久しぶりに室内楽前にホールに到着したので、チェロ四重奏版のシャコンヌを聴く。なんでも、この時期の「開演前の室内楽」はチェロなんだそうで、故徳永兼一郎の意思を継いだものだとか。シャコンヌをこの編成で聞くと曲の峻厳さより悲しみの方がさきに感じられますね。演奏はまだ練れていないかなあと、特にハーモニーがもう少し決まるといいですね。
本題のサラステのブルックナー。適度な歌謡性と誠実な音楽作りが特徴でしょうか。ゲネラルパウゼも結構長めで、NHKホールでなかったら・・・と時折思うことも。くっきりと見通しの良いブルックナーを予想していたのですが、全体の響きのまとまりと音楽の流れを重視しているよう。金管も響きを重視した鳴らし方で好感がもてました。ただ、ホルンがやや不調だったのが残念。
そんなに悪い演奏ではないと思うのですが、先日のグラーフ&新日本フィルがかなり良かっただけにやや分が悪かったかも。でも、年齢を重ねるにつれて味のでてくるタイプの指揮者かもしれません。
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