新国立劇場 ドン・カルロ ゲネプロ M.ドヴォルスキー/M.ゴメス=マルティネス/東京フィル
遅めの夏休み中で足を運べそうだったので応募してみた新国立劇場ジ・アトレ会員向けのゲネプロ見学会。3月の「運命の力」の時も応募したのですがそのときは残念ながらハズレだったのですが、今回は運良く案内が送られてきました。今日は一足お先に新国立劇場「ドン・カルロ」のゲネプロを見学(?)に初台へ。
新国立劇場 2006-2007シーズン ドン・カルロ ゲネプロゲネプロの開始は17:00ですが、新国立劇場から郵送されてきた案内に記されていた集合時間は16:30。15分程前に到着すると「順不同で座席指定券を渡すので並ぶ必要はありません」との掲示有り。集合時間5分前頃から開始された受付で案内を差し出すと、氏名の確認をしてからゲネプロの注意事項を書いた紙と共に手渡された座席指定券(名刺を再利用していた)に記されていたのは、2階1列中央ブロック右寄りの席番。新国立劇場のオペラ劇場には何十回となく通ってますが、通常だったらS席エリアのこんな座席で聞くのは今回が初めて(笑)。座席に普通に座って、指揮者も舞台も字幕もちゃんと見ることが出来るのは非常に嬉しかった(爆)。
・ ヴェルディ : ドン・カルロ 【全4幕】(イタリア語上演/字幕付)
フィリッポ2世 : ヴィタリ・コワリョフ ドン・カルロ : ミロスラフ・ドヴォルスキー ロドリーゴ : マーティン・ガントナー エリザベッタ : 大村博美 エボリ公女 : マルゴルツァータ・ヴァレヴスカ 宗教裁判長 : 妻屋秀和 修道士 : 長谷川顯 テバルド : 背戸裕子 レルマ伯爵/王室の布告者 : 樋口達哉 天よりの声 : 幸田浩子
フランドルの使者 : 青鹿博史/浅地達也/雨谷善之
川村章仁/小林幸紀/浜田和彦僧侶 : 熊谷幸弘/ダン・ジュンボ/大野隆
金子宏氏/三戸大久/藤山仁志アレンベルク伯爵夫人 : 木村真樹
ミゲル・ゴメス=マルティネス指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 (コンサートマスター:平澤仁) 新国立劇場合唱団 (合唱指揮:三澤洋史)
演出/美術 : マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
2006年9月4日 17:00 新国立劇場 オペラ劇場
指定された2階客席はほぼ満席で、ジ・アトレ会員はセンター1~3列でそれ以外が関係者席だった様子。1階席は上演スタッフ用で、プレスや公式撮影用のカメラやコンソール等の機材が設置。遠山理事長、ノヴォラツスキー監督そして東京フィル定期を振るために来日中の指揮者エッティンガーの姿もありました。1階最前列でスコアを見ながらチェックをしていたのは、音楽面での責任者の岡本さんでしょうか。
ゲネプロ自体は通常の上演どおりの進行で、特に途中で止めることもなく無事終了。見学者の人数が少ないので拍手の量はさびしかったけど、カーテンコールまできっちりとやって(練習して?)おりました。演出のマレッリさんが出てこなくて、いるつもりでやっていたのが可笑しかった。公式写真(サイトへの掲示や販売しているもの)やプレス向けの写真撮影を実施している関係から、上演中でも容赦なくシャッター音が鳴り響くの通常と違うところでしょうか。当然ですが、クロークやビュッフェの営業はありません。
ゲネプロ終了後、アンケートに感想を手短に書いて係員に手渡して会場を出ました。
まだ初日前なので感想は簡単に。演出は十字架をモティーフとした舞台装置と巧みな照明が印象的。ソリスト達は皆さん好調ならば充分に楽しめるかなあ。合唱は相変らず好調さを維持、オーケストラもアンサンブル良好。指揮は好き嫌い分かれるかなあ・・・(以下略)。
ゲネプロでの上演時間は(休憩込みで)3時間半を少し越えるくらい。休憩は第2幕と第3幕の間に1回(30分)のみでした。多少の変更はあるかもしれませんがご参考まで。
新国立劇場のサイトにゲネプロの感想が掲載されました。興味のある方は下記リンク先へどうぞ。ちなみに私の感想は掲載されておりません(笑)。
新国立劇場:「ドン・カルロ」ゲネプロ見学会 ジ・アトレ会員のご感想
(2006.9.5 記)
(2006.9.10 キャスト等追記)
Comments
18日の公演に行きましたが
とてもよい出来だったと思います。
ゲネをご覧になったとのこと。
ちょっとうらやましいですね。
ゲネプロの感想を書いたのに本公演の感想が・・・(最近全然感想を書けていなくて・・・、苦笑)。
私は本公演については10日に楽しんできました。ゲネプロの時より(特に演奏面で)合口が良くなっていて、とても充実した上演だったと思います。
オペラのゲネプロは初めてでしたが、演出面等は事前に見ておくと本公演で見るポイントがわかって有用でありました。
私は16日の公演に行ってきました。
一階の8列目だったので、さすがに音もしっかり聴こえてくるし、見やすかったこともあるとは思いますが、上演そのものもとても良かったと思います。
とくに大村さんのエリザベッタが気に入りました。
ゲネプロは、一度「こうもり」を観たことがありますが、私のときは何度か止めて指示を出していたこともあり、勘どころを教えてもらっているようでとても面白かったです。
新国立劇場の1階席はまだ経験がありません、機会があったら試してみたいと思います。
リハーサルの録音や映像等で見聞きする演奏や舞台を作る過程も興味深いものがありますので、ゲネプロで「止めて指示」という体験も面白そうですね。