桐朋学園大学 オペラコンチェルタンテ シンデレラ
1週間位前までカサロヴァを聞きに横須賀へいこうかどうか迷った上、1月のリサイタルが良かった林美智子がタイトルロールを歌うチェネレントラへ。
桐朋学園大学 オペラコンチェルタンテ シンデレラ
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」(演奏会形式)
ドン・ラミーロ:藤川泰彰
ダンディーニ:加賀清孝
ドン・マニフィコ:谷茂樹
クロリンダ:名古屋木実
ティスベ:大橋ゆり
チェネレントラ:林美智子
アリドーロ:大島幾雄
沼尻竜典指揮 桐朋学園オーケストラ
合唱:ポロニア男声アンサンブル
2004年3月28日 18:00 Bunkamura オーチャードホール
演奏会形式とはいえ、オケの後ろに一段高い舞台をしつらえて演技をしながらの上演。女声は衣装も役に沿ったものを着ていました。考えてみれば、ロッシーニのブッファで純粋に声だけって言うのもつらいですもんね。
チェネレントラ役を歌った林美智子は、持ち味の素直で滑らかな声ときめこまやかな表情で好演といえるでしょう。声の存在感が出てくるともっといいですね。演技の表情も豊かでまた良かったです。
ダンディーニの加賀清孝とドン・マニフィコの谷茂樹が実にブッファらしい歌と演技で、聴衆を楽しませてくれました。歌自体でも演技でも笑いを取れるというのは得がたい人材ですね。
ドン・ラミーロの藤川泰彰は技術的に難しい役をよくこなしていたと思います。ただ、声の性格的にはロッシーニというよりはヴェルディのほうが合う歌い手かなあとも思いました。
異母兄弟の名古屋木実と大橋ゆりは見栄っ張りのやかましい姉妹を好演、大島幾雄もいつもながらの安定した出来でした。
沼尻竜典指揮の学生オケは綺麗な音で健闘していました。少し言うならば木管の精度と、ところどころ一生懸命弾き過ぎなところがありました。男声合唱も元気良かったです。
多少のカットはあったみたい(バルトリ主演のDVDと比較して)ようですが、適度に笑えて楽しく聞くことができました。
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