錦織健プロデュース・オペラ Vol.II セビリアの理髪師 in 松戸
錦織健プロデュース・オペラ Vol.II
ロッシーニ:セビリアの理髪師
ロジーナ:澤畑恵美
アルマヴィーヴァ伯爵:錦織健
フィガロ:多田康芳
バルトロ:志村文彦
バジリオ:三浦克次
ベルタ:武部薫
フィオレッロ/隊長:友清崇
公証人:松浦洋之
現田茂夫指揮 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ラガッツィ
チェンバロ:服部容子
演出:今井伸昭
2004年2月15日 15:00 松戸・森のホール21 大ホール
昨年、コジ・ファン・トゥッテで旗揚げされた錦織一座(聞けませんでしたが・・・)。今年はセビリアの理髪師です。近くでやるので行ってみました。
当初フィガロ役には大島幾雄が予定されていましたが急病とのことで、ダブルキャストのもうひとりの多田康芳が代役を務めました。
なかなかよくまとまったのんびりと楽しめる上演でした。演出もオーソドックスですが、分かりやすく笑いどころも散りばめられていて素直に楽しめるものだったと思います。
澤畑恵美のロジーナがとても良かったと思います。彼女、なんでもこなせてしまうのですね。細かい音符も歌い飛ばすことなくこなしていましたし、なめらかで密度感のある声でとても良かったです。代役の多田康芳は柔らかい声ですが、ちょっと声のエッジ感が薄くて声が溶けてしまいがちだったのが残念でした。錦織健は1幕のセレナードを弾き語りで歌ったり(新国の床屋でもやっていました)していたりしてサービス精神満点でした。他の歌手も志村のバルトロ、三浦のバジーリオを始め役のキャラクターに合った好演だったと思います。
現田茂夫指揮の神奈川フィルは、よくまとまった美しい音色で好演でした。現田の指揮は本当に手堅いもので安心して聞けるのですが、ロッシーニ特有のスリリングなスピード感は後退していました。
全体的には気軽に楽しめる上演だったと思います。
今日は客の入りがいまいち。PR不足と価格設定がやや高いせいかも。都内のホールで配られるチラシにも入っていなかったし、価格もワンランクずつ下げても良かったのかも。需要はあると思うんですが・・・。
29日にも上野で森麻季のロジーナを聞く予定です。
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