えすどぅあ

コンサートやオペラの感想を中心とした音楽日記になったかなあ・・・。

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ロジェストヴェンスキー/読響 芸劇マチネ ストラヴィンスキー・チクルス第3回

昨年から開始されたロジェストヴェンスキー/読響のストラヴィンスキー・チクルス。毎回演奏される機会の少ない作品が含まれるのが魅力。昨年は火の鳥を中心としたプログラムを聞きましたが、今回は日本初演の「ノアと大洪水」と「春の祭典」のプログラムを聞きに池袋へ。
読売日本交響楽団 東京芸術劇場マチネーシリーズ ストラヴィンスキー・チクルス 第3回

ストラヴィンスキー音楽劇「ノアと大洪水」
休憩
ストラヴィンスキーバレエ音楽「春の祭典」

ノア/ナレーター外山誠二
ノアの妻山像かおり
ノアの息子達(セム/ハム/ヤペテ)佐川和正/斉藤祐一/細貝弘二
召還者早坂直家
ルシファー森田有生
鹿野由之/長谷川顕

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮読売日本交響楽団
(コンサートマスター:小森谷巧)
東京音楽大学(合唱)

副指揮船橋洋介

2004年9月20日 14:00 東京芸術劇場 大ホール
まずは日本初演のノアの大洪水ですが、ナレーターとせりふは日本語、歌は原語(英語とラテン語)による演奏でした。題名のとおり旧約聖書の「ノアの箱舟と大洪水」の物語を題材にしたもので、前後にテ・デウムとサンクトゥスを置いた形の作品になっています。もともとアメリカのテレビ向けに作られた作品とのこと。その演奏ですが日本初演にふさわしいきちんと整えられた演奏だったと思うのですが、いかんせん作品自体の魅力が薄いのかなあと思わざろうえませんでした。もともと映像を前提とした作品ということもあって、純粋に音だけでは苦しい。視覚的な工夫か演奏面での何等かの工夫があったほうがより楽しめる作品だと思います。ルシファーの早坂直家が役のキャラクターに合致した好演。東京音楽大学の合唱はテ・デウムでのテノールの発声が浅いのが惜しい、他はまずまずだっただけに。

後半は春の祭典。やや遅めのテンポで色彩感よりは、ずしっとした重みを感じさせる演奏。ただ、淡々と曲が進められ何も起こらない演奏で、何か物足りなさが残ります。多少変でもいいからなにか仕掛けてくれないと、ロジェストヴェンスキーらしくないような気がしました。

ロジェストヴェンスキーのこのチクルス次回は来週の「きつね」と「プルチネルラ」全曲。こちらのほうがずっと面白いかもしれません。聞きにいけそうもないのが残念ですが・・・。

7月のゲルギエフ先月の飯森そして今日のロジェストヴェンスキーと3ヶ月連続で春祭を聞けるのも珍しいことかもしれません。こうやって聞き比べて見ると、やはりゲルギエフの演奏の印象が強く残っていますね。そしてかなり離れて飯森、そして今日のロジェストヴェンスキーというのが私の正直なところです。
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